旅/モンテネグロ/険しい山越えと美しい湖畔(梅木豪之)

2010年11月29日、東奥日報

中欧の小国でのんびり

よく知られた観光地巡りも楽しいが、時に静かな田舎の村を歩いてみるのも旅の醍醐味(だいごみ)。中欧の小国、モンテネグロの山あいの湖を訪ねた。

モンテネグロは旧ユーゴスラビアの一国で、福島県ほどの広さ。アドリア海沿岸は美しい観光地で知られるが、国土のほとんどは険しい山地だ。

首都ポドゴリツァから車を走らせると、ほどなく平地が終わる。かつて「山岳要塞(ようさい)」と呼ばれ、他国の侵入を阻んだという地域に入ってゆく。迫り来る巨大な岩山。急な尾根が幾重にも連なって、スケールたっぷり。

走り続けて約4時間。人がとても住めそうにない景色ばかりで心細くなっていると、ぱっと視界が開け、空が大きくなった。久しぶりに見る平たんな地には、輝くプラーブ湖が見える。豊かに水をたたえ、ほとりでは羊が草をはんでいて別世界。ほっとする。

湖畔の村の、小さなホテルに宿を取った。湖に面したテラスからは雄大な眺望。すっかり“欧州の田舎"を満喫した気分になってきた。

翌朝、湖岸に出てみると深い霧で何も見えない。牛や鶏の鳴き声を聞きながら散歩していると、みるみる霧が晴れ湖面と山腹が姿を現した。朝の光景といい、夕日に照らされる美しさといい、刻々と変わる水辺の表情に見とれてしまう。

これほどの地域が、なぜ観光地になっていないのだろう。宿で聞いてみると「交通の便がいいわけでもないし、すぐ先は国境で行き止まりだし…」。国境地帯には高山が壁のように立ちはだかっているという。どんな風景なのか、足を延ばして確かめてみることにした。

築200年を超える石造りの家々がたたずむ。「カラン、コロン」と鈴を付けた羊の群れが、風雪に耐えたモスクの前を通り過ぎていく。ブサニという名の集落は人影もまばらで、時間が止まったかのよう。「あの向こうはアルバニアだよ」。案内してくれた地元の青年が、雪渓の光る山頂を指した。

至る所に透き通った泉と川。絵はがきのような風景に息をのむが、辺境の厳しい現実もあるようだ。これといった産業もなく、他の欧州諸国や米国に出稼ぎに行く人も多いという。立ち寄った食堂の女主人ハレ・ジンボレさんも、ドイツで15年ほど働いて帰国、念願だったこの店を持った。「今まで住んだ中で、やっぱりここが一番」。故郷の村を語る笑顔は、穏やかだった。(梅木豪之)

モンテネグロとは

モンテネグロ  モンテネグロ

モンテネグロは2006年に旧ユーゴスラビアのセルビアモンテネグロから独立した、新しい国家です。現在国連では、193の加盟国がありますが、モンテネグロは192番目の世界で2番目に新しい国です(193番目は先日加盟した南スーダン)。

しかし、この国は、ユーゴスラビア成立以前から、「1516年に主教公による神政政治によってモンテネグロの国家形態が成立。その後1852年には当時の主教公が世俗的な公へ転化し、モンテネグロ公国が成立」しているという、たいへん古い歴史を持つ国でもあります。

モンテネグロは、ソ連崩壊後、社会主義から資本主義へと移行が進んでおります。その意味でも今後大きく資本主義国として発展が期待されるバルカン半島、さらには東欧諸国ですが、未だ困難にあえいでいる東欧国もある中、ユーゴスラビア紛争に直接的には巻き込まれる事がなかったモンテネグロは安全に進出の先陣を切るのに相応しい国であります。

また、丁度日本の福島県と同じくらいの大きさの小さな国ですが、透明度抜群のアドリア海に面した風光明媚な自然と、歴史が作り出す美しい街並みがおりなす、世界遺産をはじめとした素晴らしい観光資源に恵まれ、ヨーロッパ各地から、リゾート目的の観光客が多く訪れるようになってきました。

また通貨はユーロ圏であり、また現在はまだEUに加盟しておらず、大いに経済的機会に恵まれている国家であると考えられております。しかも日本との交流はほとんど手付かずの状況ですので、今後事業進出などを検討するには優位性を持てる可能性を持った国です。(naoyakiyohar5)

 

魅力的なヨーロッパモンテネグロ&トルコの旅

モンテネグロ naoyakiyohar5  naoyakiyohar5

“モンテネグロ芸術文化交流祭”に参加する芸術の秋~ (国立劇場にて開催)

旅行期間

2015年10月01日〜10月07日 8日間(予定)

見込み旅行代金

395,000円

旅行概要

◆トルコ航空(TK)予定(空港諸税・燃油サーチャージ代・消費税込)

協力) トルコ航空

◆利用予定ホテル:全行程4つ星ホテル (朝食・昼食・夕食 全食事付)

◆保険:保険については、旅行代金に含んでおります

◆機内食含む

◆一人部屋追加料金:85,000円

◆添乗員:現地係員及びコーディネーターが全行程同行いたします

申込み締切日

現在、数席の予約が可能となっております。お早めにお申し込み下さい。

主催

一般社団法人JCA

旅行手配

株式会社トルコユーロツアーズ

株式会社トルコユーロツアーズ

営業時間9:00~18:00

〒105-0003 東京都港区西新橋3−5−8渡瀬ビル

TEL:03-6435-8461  fax:03-6435-8462

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